2020年3月2日月曜日

夢見月

 3月が始まりました。本来なら今年度の締めくくりでとても大切な一か月間となるはずでしたが、新型コロナウィルスの感染予防のため本日から4月7日までの長期間の臨時休校となりました。
 先週金曜日に突然の決定だったっために、今日は休校初日でしたが、和泉市の小中学校は1時間程度登校し、今後のことについての説明を行いました。
 南池田中学校では、朝は、放送で私と生徒指導担当から話をしました。その後、各教室で担任から今後の詳しい説明と、休み中の過ごし方について話し、学校や教育委員会から出ているプリントを配りました。3年生は卒業前の最後のクラスで過ごす時間となり、本来なら3年生を送る会で見る予定のビデオを体育館ではなく、各教室のテレビモニターで見てからの下校となりました。
 新型コロナウィルスの感染は命に係わることだという認識のもとでこの臨時休校を捉え、絶対に感染拡大を阻止しなければなりません。休校中もそういった考えで行動してください。
 さて、今日のプリントに詳しく書かれていますが、1,2年生については、学年最後の懇談会は実施します。ただし、感染症対策をした上でのことなので、マスク着用などの咳エチケットと、校舎入り口での手指の消毒をお願いしたいと思います。また、感染がご心配で来校を遠慮されたい場合は担任にご連絡ください。3月24日の修了式には登校してもらい、通知表等をお渡しします。
 3年生は、卒業式は行いますが、市教委からの指導で、卒業生と保護者(一家庭二名まで)のみの参加ということになりました。飛沫感染を防ぐため歌を歌うことはできません。体育館に全員集まる時間を短縮するというために卒業証書も各クラスの代表に渡す形になります。教室で担任から卒業証書を一人ひとりに渡してもらいます。公立高校の入試については、今のところ予定通り行われますが、出願は学校の先生ができる限り行くということになりました。
 いろいろと大変な3月となりました。今日のタイトル「夢見月」」は3月の異名です。こういったときだからこそ、一刻も早く正常な日々が戻ってくることを夢見る3月にしたいと思います。


以下は、今朝生徒たちに放送で話した内容です。




 おはようございます。校長の松井です。
 とても急なことですが、世界的に感染の広がりを見せている新型コロナウィルスにより、本日から4月7日までの長期間、臨時休校となりました。金曜日の下校時には3月15日まで休みという連絡だったと思いますが、その後状況が変わり、今お話ししたように4月7日まで、つまり、新年度の始業式までの間がお休みということになりました。今回の新型コロナウィルスのではこのように状況がどんどん変化しています。これからも状況が変化していくかもしれません。身近なところで感染した人がいないので、大変なことだという実感があまりない人もいるかもしれませんが、日本中の学校が一斉に休みになっていることの重大さを感じてください。もしも南池田中学校のみなさんの中で感染する人が出て、命に係わる重篤な状態になるとこれほど悲しいことはありません。避難訓練の時に緊急地震速報が鳴り、机の下に身を隠しましたが、今はまさにそのときと同じで、緊急の速報が鳴ったと考え、新型コロナウィルスから身を守るべき最善の方法を取るべき時だという意識を持ってください。
 1,2年生のみなさんは、学年を締めくくる3月がなくなりました。合唱コンクールを楽しみにしていた人たち、特に伴奏でピアノの練習をしていた人たちは残念な気持ちも大きいかもしれません。これまで練習してきたことは決して無駄にならないと思います。また、部活動も臨時休校の間は活動ができなくなりました。とても残念ことです。今度再開できる日のことを楽しみに、各家庭の中でできることをやってください。懇談会は今日担任の先生から配られる予定通り行いますが、感染が心配で来校したくない場合は担任の先生に申し出てください。
 3月24日の修了式は登校してもらい、通知表をお渡しします。
 3年生は卒業前の大切な2週間が休校となりました。今まで過ごしてきた仲間との最後の2週間がこんな形になってしまい、残念なことだと思います。先生方も中学校を卒業していくみなさんと最後の2週間をどう過ごしていこうかと考えていた矢先のことで、ほんとうに残念で仕方ありません。公立高校の一般入試を控えているみなさんは不安な中での入試となりますが、自分を見失わず落ち着いて試験に臨んでください。
 卒業式は行うことができますが、多くの人が一つの場所に集まることはできるだけ避けなければならず、在校生や来賓の参列はできません。歌を歌うことも飛沫感染のリスクがあるということで、できなくなりました。できるだけ短時間で終わらせなければならず、私から一人ひとりに卒業証書を手渡すことや答辞、送辞もないものとなりますが、できるだけ厳粛に行いたいと考えています。
 最初にも言いましたが、まずは、新型コロナウィルスへの感染を絶対に避けるということが大切です。みなさん一人ひとりの命に係わることだという意識をもってこの臨時休校を考えてください。
 学校通信にも書きましたが、3月のことを「夢見月」と言います。つらい3月ではありますが、一日も早く正常に戻ることを夢見る3月としていきましょう。

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