今週、3年生は第1回目の進路懇談会をしています。4月に3年生になったときに、11月には進路決定の時期がやってくるということを、いろいろな人から言われてきたと思います。今がその時です。実感がまだ湧いていない人も多いかもしれませんが、自分事ととらえて考えることが大切だと思います。
今回の懇談では、一つの学校に絞る人は少ないかもしれませんが、これからの一か月間で私立高校の受験校は決めなければなりません。とても悩ましい一か月になるとは思いますが、自分自身を見つめるいい機会だと捉えて、納得のいく決断をするようにしましょう。
最近は多くの高校がオープンスクールや体験入学の機会を設けており、情報を得ることはできます。けれど、高校生活は未知の世界なので、果たして今回選んだ高校が自分に自分に合っているかどうかは、誰にもわかりません。大切なことは、自分が選び、合格した学校で、自分自身が精いっぱい頑張ることだと思います。
私が教師になった最初の野球部の教え子の話です。彼は中学校の野球部のキャプテンでした。守備はショートを守っていました。中学最後の夏は3回ほど勝ちましたが、その大会で彼の野球部の生活は終わりました。その後、普通の受験生として公立高校をめざしてがんばっていましたが、入試の結果は残念ながら第一志望の公立高校不合格となり、併願で受けていた私立高校に入学しました。その時の心境を直接聞くことはなかったので、どういういきさつだったのかはわかりませんが、彼はその私立高校の野球部に入部しました。
その学校は高校野球では当時は無名で、その時点では甲子園出場は0でした(現在は選抜出場2回)。ところが彼はその学校で頑張り、思いもかけず、アンダースローで野球部のエースとなりました。そして、3年生の夏の大会には甲子園まであと2勝というところまで上り詰めました。大学には野球で進学し、チームは大学日本一の栄冠を勝ち取りました。(当時のチームメイトに元阪神タイガースの片岡選手など)さらに社会人野球にも進み、全国大会にも何度も出場しました。
話は長くなりましたが、人生はどうなるかは誰にもわかりません。もし、彼が第一志望の公立高校に合格していたら、まったく違った人生を歩んでいたことでしょう。(きっと、がんばる子だったので、そこでも頑張っていたことはまちがいないと思いますが・・・)
4月からの新しい環境での生活。自分の思い通りの高校に進学できなかったとしても、そこで精いっぱいの自分を出すことが大切だと思います。そのためにも、今から4か月間を精いっぱい頑張りましょう。今頑張った経験をしておくと、どんなときにもその経験は生きてくるはずです。
この一か月の間に、しっかり考え、そこに行けば自分はきっとがんばれるだろうという高校を選択してもらえればと思います。
2019年11月14日木曜日
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